ゴーストと呼ばれた地味な令嬢は逆行して悪女となって派手に返り咲く〜クロエは振り子を二度揺らす〜
77 永遠の時の中に閉じ込めました……!! ※虫&人権を蹂躙するような非常に非常に不快な描写あり※
『えっ……!? ここは、どこ!? なに? どういうこと?』
『あたくしたちは……伯爵令息と馬車に……? どこなの、ここはっ!?』
クリスとコートニーが目を覚ますと、そこは満天の星空の下。
二人とも一糸まとわぬ姿で、椅子くらいの高さの台座の上に立たされて――、
『『うっ……動けないっ!?』』
瞬時に頭の中が真っ白になった。
今の状況がまるで意味が分からない。なぜか裸で外に出されて、台の上で彫刻像みたいなポーズを取って……羞恥心でたまらなくて、すぐにでも身体を隠したいのに、
――動かない!!
(どういうことっ!? どういうことっ!?)
コートニーは酷く狼狽しながら、隣に立つ母親を見た。
首は動かせないので、目だけで母の姿を追う。微かに見える母も、自分と同じく素っ裸で、まるで置物のようにそこにいた。
しかし、クリスは銅像のように固まって、ぴくりとも動かない。
『お母様! お母様!』
彼女は一生懸命に母を呼ぶが、返事はなかった。
(一体なんなのっ! これはっ!!)
同じく、クリスも激しく狼狽する。
自慢の魅力的な肉体を動かそうにも、ぴくりともしない。自分の身体なのに、まるで魂だけが銅像に入り込んだみたいだ。
隣に立つ愛娘を見る。彼女も己と同じく、生まれたままの姿でそこに屹立していた。
『コートニー! 大丈夫なの? コートニー!』
娘からの返事はない。
『あたくしたちは……伯爵令息と馬車に……? どこなの、ここはっ!?』
クリスとコートニーが目を覚ますと、そこは満天の星空の下。
二人とも一糸まとわぬ姿で、椅子くらいの高さの台座の上に立たされて――、
『『うっ……動けないっ!?』』
瞬時に頭の中が真っ白になった。
今の状況がまるで意味が分からない。なぜか裸で外に出されて、台の上で彫刻像みたいなポーズを取って……羞恥心でたまらなくて、すぐにでも身体を隠したいのに、
――動かない!!
(どういうことっ!? どういうことっ!?)
コートニーは酷く狼狽しながら、隣に立つ母親を見た。
首は動かせないので、目だけで母の姿を追う。微かに見える母も、自分と同じく素っ裸で、まるで置物のようにそこにいた。
しかし、クリスは銅像のように固まって、ぴくりとも動かない。
『お母様! お母様!』
彼女は一生懸命に母を呼ぶが、返事はなかった。
(一体なんなのっ! これはっ!!)
同じく、クリスも激しく狼狽する。
自慢の魅力的な肉体を動かそうにも、ぴくりともしない。自分の身体なのに、まるで魂だけが銅像に入り込んだみたいだ。
隣に立つ愛娘を見る。彼女も己と同じく、生まれたままの姿でそこに屹立していた。
『コートニー! 大丈夫なの? コートニー!』
娘からの返事はない。