小児科医は癒やしの司書に愛を囁く
それから夕飯を作って、お風呂に入り居間でのんびりしていたら、うとうとしてしまった。気づくと、目の前には先生の顔があった。
「あ、先生お帰りなさい」
「美鈴。何だこれ?俺へのプレゼントか?」
綺麗に包んだ包装紙とリボン。
「ごめんなさい、違います。これは……隆君に渡してもらおうと思って」
「え?」
「明日決まるんでしょ?転院かどうかが……」
「ああ」
「先生が私に話したって事はほぼ転院で決まりなんですよね?」
「……」
先生の顔が曇った。まずいことを言ったかもしれない。
「ごめんなさい。知りもしないで勝手なこと……」