小児科医は癒やしの司書に愛を囁く

「だって、先生色々余裕だったし、モテるじゃない」

「まあ、モテないとは言わないがそれとこれとは別だ。自分から告白したのは美鈴が初めてだ」

 今まで言い寄られてつきあってばかりだったってこと?それもどうなの……でも真剣に話しているから信じていいのかな?

「……先生のことは信じてる。裏切らないでね」

「馬鹿だな、裏切るわけないだろ。大体美鈴は……最初から俺を信じてくれてるんだろ?」

「え?」

「美鈴は慎重なタイプだ。うちに来たのだって俺が好きだからというだけじゃない。人間としての俺を最初から評価して、信じてくれていたからだろ?」

「……弘樹先生」

 膝から抱えられ抱き上げられた。

「俺が裏切ることは絶対ない。安心しろ。さて、早速自主的に愛し合おうかな」

 そう言うと、またベッドへ連れて行かれた。
< 150 / 226 >

この作品をシェア

pagetop