小児科医は癒やしの司書に愛を囁く
「もちろん。同棲しているんだ、一緒に手を繋いで買い物に行こう」
「……そうじゃなくて」
嬉しそうにまた私を見ている。もう。調子狂う。
「君は次の休みいつ?」
「来週は休館日の月曜日と金曜日です」
「そうか。月曜日は病院が午後からだから午前中一緒に買い物行くか?そうだ、俺は午後から病院に出て、その後夜勤だ」
「わかりました」
「これからシフトは美鈴の休みに合わせよう。今まで、檜山や宝田の希望を聞いて俺が入ってやってたんだ。やっと俺の希望を言えるぞ」
もう。面白い。
「美鈴。それで今日は無事だった?読み聞かせの担当はどうなった?」
「バス停はすぐだし、図書館は入り口にバス停があるし、本当に安全です。それと、読み聞かせは来週引き継ぎの人を連れて紹介のため一緒に行きますが、それ以降はその人にしばらく行ってもらいます。小さい子のお母さんなので読み聞かせも実践されているので私より適任かもしれません」