会ったことのない元旦那様。「離縁する。新しい妻を連れて帰るまでに屋敷から出て行け」と言われましても、私達はすでに離縁済みですよ。それに、出て行くのはあなたの方です。
それから、義父母が相次いで亡くなった。
失意の中でもカニンガム公爵家は守らねばならない。それが、このわたしに出来る唯一のことだから。
ありがたいことに、管理人のクリスや執事のユリシーズを始め、カニンガム公爵家のみなさん、義父の大親友のロングハースト夫妻などカニンガム公爵領の領民のみなさん、だれもが助けてくれた。だから、わたしはいまでもこうしてここにいて、カニンガム公爵家も存続出来ている。
そして今回、いよいよクレイグ様、つまり王太子殿下の妻になることを、このカニンガム公爵領のみなさんに発表する。とはいえ、内々にだけど。
失意の中でもカニンガム公爵家は守らねばならない。それが、このわたしに出来る唯一のことだから。
ありがたいことに、管理人のクリスや執事のユリシーズを始め、カニンガム公爵家のみなさん、義父の大親友のロングハースト夫妻などカニンガム公爵領の領民のみなさん、だれもが助けてくれた。だから、わたしはいまでもこうしてここにいて、カニンガム公爵家も存続出来ている。
そして今回、いよいよクレイグ様、つまり王太子殿下の妻になることを、このカニンガム公爵領のみなさんに発表する。とはいえ、内々にだけど。