ただいま私ヴァンパイア、天才Princeから溺愛され中。

映画が終わり、外へ出ると、グランドピアノが置いてあった。
これって！誰でも自由に引けるピアノだ！
初めて見た……！
「燈くん」
「どうした？」
「これやってみたい！」
「いいよ」
そう言ってくれたので、私はピアノに近づき、椅子に座った。
私はピアノを弾き始める。


演奏が終わるとたくさんの人が拍手をしてくれて。
とっても嬉しかった。
一礼をして、燈くんのところに戻る。
「上手だった。」
「ありがとう」
「もう5時30分だから帰るか」
「あ、もうこんな時間か」
「行こう」
「うん！」

電車に乗ると、とても混雑していて、座れなかった。
「雫、こっち」
「あ、うん」
そう言って燈くんに近づくと、抱き寄せられた。
思わずビクッとなってしまう。
燈くんが吊革を持つ。
ドキドキしているとあっという間に降りる駅に着いた。
「今日はありがとう！とっても楽しかった！」
「俺も」
「じゃあ月曜日ね！」
「ああ」