ただいま私ヴァンパイア、天才Princeから溺愛され中。
修学旅行
今日はついに待った、修学旅行!
今日は、広島に行くんだ!
「ねー雫ー!」
「どうしたの?」
「私さ昨日、楽しみすぎて3時間しか寝れなかったんだけど〜!」
「あー、だから眠そうだったんだ。」
紗奈とたんまり話していたら、もう到着したみたい。
「おー!」
思わず声が漏れてしまう。それだけ、とてもきれいな景色だったから。
「ねーねー!雫!見て!あれ美味しそう!」
「あ、ほんとだ!」
紗奈が指を刺したのは紅葉まんじゅうだった。とっても美味しそうで、今すぐにでも食べたい。
すると、
「うわああああ!!」
「?!」
1人の男子が叫ぶ。
「ヴァンパイアが攻撃してくる!」



「え?!」
空を見ると1体のヴァンパイアがいて、私達に攻撃をしている。
燈くんを見ると、燈くんも私を見ていた。そして、一緒に頷いた。もうこれは、ばれても仕方い!
「紗奈ちょっと待ってて!」
「え?ちょっと!」
私は人混みの中から上空へ飛び、ヴァンパイアの前に立った。
「何?私を倒すの?人間の分際で」
「死ぬ覚悟は出来てる?」
もう、やるしかない。
私の体の下に黒い魔法陣が浮かび上がる。
私は光に包まれると、髪の毛が茶色から白へ、手には鋭い爪が、衣服も変わり、仕上げには目の色が水色に変わる。
「雫が……ヴァンパイア?」
「覚悟しなさい。」
そして、一瞬で姿を消すと、相手の至近距離に近づき、攻撃を仕掛ける。


「くっ……」
「言ったでしょ?死ぬ覚悟は出来てる?って」
「なんなのよ!あなた!死ぬ覚悟は出来てるのはあなたよ!」
攻撃に夢中だった私は、相手の攻撃を喰らいそうになった。
「うっ……!」
でも、攻撃は当たらなかった。
「じゃあな」
「燈くん……」
横を見てみると、燈くんがヴァンパイアの姿になっていた。髪の毛は白でサイドに2つに分けていて、目の色は赤、仕上げに、黒いスーツにマントを羽織っている。
相変わらずヴァンパイアになってもかっこいい!
そして、燈くんと一緒に攻撃を仕掛け、無事、相手を倒すことが出来た。

「任務完了」
「ヴァンパイア特別収容所にこいつを置いてくるわ。」
「俺も行く。」
「分かった。」
燈くんと一緒にヴァンパイア特別収容所に行く。
「リリア、大丈夫だったか?ヴィーリも……しかしなぜ、2人が……?」
「リリアとは、同じクラスで」
「なるほど……では、仲が良いという事で、同じ任務増やす。これからも仲良くしてくれ」
「了解」
「お疲れ様でした。」
急いで燈くんと帰る。
「はぁ……はぁ……」
「雫、燈……お前……」
「あはは……」
思わず苦笑いがこぼれてしまう。
「すげーかっこよかった!」
1人の男子が言う。
「ヴァンパイアかっこよ!」
「いいなー!」
燈くんを見ると顔が少し赤くなっていた。

照れてるんだ……
「あ、いた!雫〜!!」
「紗奈!」
「もう急にヴァンパイアにならないでよ〜!びっくりしたじゃ〜ん!」
そう言いながら、紗奈が私にすがりついてくる。
「ごめんごめん」
そう言って紗奈の頭を撫でる。
「元気復活!」
「早!」
「えへへ〜!」
それから、たくさん色んなものを見て、ホテルに行き、あっという間に就寝時間になってしまった。
「紗奈、おやすみ!」
「雫、おやすみ〜」
そう言って布団に入る。今日は、すっごく楽しかった!また明日も頑張ろうっと!


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