ただいま私ヴァンパイア、天才Princeから溺愛され中。

ハプニング！

「それじゃあ始めるぞ〜」
今日の1時間目は体育！
しかも、地獄の持久走！
紗奈と更衣室で着替えて、一緒にグラウンドへ向かう。
「こんな暑いのに外で持久走やるとか、頭おかしいの？！」
「まあ、まあ……」
「雫」
「と、燈くん……」
体操服の燈くんは何回も見た事があるけど……やっぱりかっこいいからドキドキしちゃう。
「あんまり無理するなよ。今日暑いし。」
「あ、ありがとう」
燈くんに心配して貰えるとか……ドキドキが止まらないよ……
「始めるぞ〜」
「まずは男子から」
それぞれ男子は自分の場所に行き、始める準備をした。
「よーいドン！」
私達は、熱中症にならないように木の下の日陰にいた。
また、水分補給もしっかりと。
「燈は体力があるからいいよね〜」
「まあね」
男子が終わり、次は私達の番になった。
「よーいドン！」
着々と進む中、私は異変に気がついた。
異変とは、空がピンクに見えたことだ。
「雫、顔色悪いよ？大丈夫？」
「うん」
「なんかあったら言ってね」
「ありがとう」
それから1分たったあと、私の目は天と地が反対になった。
「雫！！！」
燈くんが走ってくる。
「燈くん……」
私の意識は途絶えた。