ただいま私ヴァンパイア、天才Princeから溺愛され中。
今日はいつもと違って、ハーフアップにしてみる。
いつもは髪の毛おろすだけだったから。
あ、あと燈くんの好みの髪型がハーフアップだって昨日クラスメイトから聞いたから挑戦してみた。
変じゃないよね…?
鏡の前で何度も確認してから、学校に向かった。

「雫!おはよ〜!」
「紗奈!おはよ〜!」
「あれ?ハーフアップにした?めっちゃ似合ってる!」
「ありがとう」
そのまま紗奈と教室に向かった。
燈くんどうかな…?
「燈くん!おはよ!」
「雫、おはよ」
「雫ちゃんおはよ〜」
「あれ?ハーフアップにしたの?似合ってるよ〜」
私の髪の毛を触ろうとした蓮くんの手をガシッと横から燈くんが掴んだ。
「何してんだ?蓮」
「え〜?もしかして燈、急に俺のもの宣言〜?」
「は?なわ訳ないだろ」
あわわわ…どうしよう…
「2人とも、もう大丈夫だから、」
「ちぇっ」
「あーあ、じゃあね雫ちゃん!」
「うん!」

「ねぇ雫。」
「どうしたの?」
「あんまり蓮と喋んないで欲しい。」
「え?!」
「蓮は調子乗って甘やかすから」
「え、でも蓮くんが可哀想…」
「…」
「ハーフアップ似合ってる」
「え?」
「可愛い」
「ありがとう」
そう言って微笑むと燈くんは顔を背けてしまった。
照れてるんだ…可愛いな…
思わず微笑んでしまう。
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