君と僕の裏側
キーンコーンカーンコーン

 

はぁ、昼休みか。



俺にとっては憂鬱だ。



なんてったって・・・



「桧山くーん!」

「藍人くん、お昼ご飯いっしょにどーお?」

「ちょっと!今日は私が桧山くんと一緒にたべるのよ!」



女子がよってくるから。



でもここはお得意の猫かぶりで。



「みんなごめんね。今日は僕、友達と食べるんだ。またこんど食べよう?」



そう言うと女子はしぶしぶ散っていく。



ふぅ。さて、友達・・ではなくただの幼なじみ田辺日向(男)と飯を食おう。



とりあえず屋上に・・・
 


「はぁ、もういないわよね?あのうざったい奴らは」



こ、この声はもしかして、



─────小豆沢?



ガンッ



うわ、やっべえ。手が当たった。



「誰か、いるんですか?」



これは逃げられない。



しかも弱みを知られている奴だから余計に。



ガチャ



「僕ですよ、小豆沢さん。すいません。」



とりあえず笑顔でいけばいいだろ。



小豆沢の反応は?



「あぁ!桧山くんだったんですね。びっくりしました。」




いや、びっくりはこっちのせりふだ。



「それより、どこから聞いてました?」



怖いな。



全部話しとくか。




「えーっと、最初から、ですね。」



少し嫌な予感が。



「ちょっとこっちこい」



俺は死ぬかもな。

















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