君と僕の裏側
キーンコーンカーンコーン



はあ、やっと昼休みか。



「心瑠ちゃーん!お昼食べない?」



「はぁ?俺が先に誘ってるんだけど。」



「僕もそうなんだけど?ね、小豆沢さん」



ちっ、うざったい男どもだ。



こんな奴らと食べるより、友達と食べる方がよっぽどいい。



「あっ、ごめんね。私、今日は友達と食べるんだ!だから、また今度、ね?」



上目遣いしときゃ、勝手に勘違いしてくれるだろう。



こいつらが消えるよりも、友達といられなくなる方が耐えられない。



はぁ。イラついてきた。



ご飯食べる前に屋上に行って、デカい声で文句言おう。



屋上なら、誰も来ないし。



教室を出ると、桧山藍人が田辺を待っていた。



あいつも、猫かぶりなんだよな。



昨日、教室でぶつぶつ文句言ってるのを見た。



口止めはされたが、、、。



ま、大丈夫。興味ないから。



それよりも、私のストレス発散の方が大事だ。



やっと屋上だ。



「もういないわよね?あんなうざったい奴らは」



あ、言ってしまった。



まあ、大丈夫でしょう。



きっと誰もいないはず。



ガンッ



・・・え?



誰か・・・いる?



「・・・誰か、いるんですか?」



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