君と夢に跳ぶ恋
すると未彩さんが春樹くんに顔を近づけていって・・・

次の瞬間。

「・・・っ!」

二人の唇が重なった。

嘘でしょ。

私とはキスなんてしなかったのに。

大切にしたいからゆっくりいこうって。

言ったじゃない。

堪えきれなくなって涙が溢れる。

最近は泣いてばかりだな・・・。

「まぁいいわ、早く決めてね。私もいつまでも待たないわよ〜?」

「はいはい、分かったよ。」

私以外の誰かに向けられる春樹くんの見たことのない表情。

・・・知りたくなかった。

もうむり。見ていられない。

この場から離れないと。

そう思って立ちあがろうとした瞬間。
< 25 / 86 >

この作品をシェア

pagetop