君と夢に跳ぶ恋
「・・・うん。分かってる。」

そう言って再び部屋の電気をつけようとすると、

「ねぇ茉璃ちゃん、あなた、今日何時に塾に着いたの?」

塾の開始3時間前にお父さんに連絡したけど、春樹くんに会いに行っていたから塾の開始1時間前くらいに着いたけどそれも言えない。

「えっと、5時45分くらいかな。」

暗闇の中を二つの目だけが相変わらず光っていて。

お母さんは何も答えない。

やがてしばらくして、

「まぁいいわ、電気をつけて中へはいってらっしゃい。」

言われた通りに電気をつけ、中に入る。

そこではお母さんが私のベッドに腰掛けていた。

気づかなかったけれどお父さんもいたみたい。
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