君と夢に跳ぶ恋
「えっと・・・。」

私は何があったか知らないけど・・・。

やっぱり誰かが私のせいで痛い思いをするのは嫌だ。

「あっちに行きました・・・。」

意を決して指差したのはさっきの男の子が走って行った方向とは逆の方向。

「間違いねーな?」

怖い顔でそう言われて、揺らぎそうになってしまう。

「・・・は、はい。」

「おし、あっちだ!行け!」

不良達はそう叫ぶとあっという間に走って行ってしまった。

・・・これで良かったんだよね?

広場の時計を見ると、もうこんな時間。

・・・やばい。急いで帰らないと。
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