君と夢に跳ぶ恋
お父さんの怒った顔が頭に浮かんで、急いで立ち上がる。

「ごめんなさい、もう行かないと。絆創膏と、話聞いてくれてありがとうございました!それじゃあ。」

「ちょっと待って。明日も来る?」

「ごめんなさい、もう来られないと思います。」

そう言うと、急いで駅に向かって走り出す。

「俺大体いつもこの近くにいるから、また何かあったら来てね!」

後ろからそんな叫び声が聞こえた。

夢中で走る。

なんで私、あんな話しちゃったんだろう。

でも不思議なことに、心は前よりも軽くなっていた。

そういえば名前、聞きそびれちゃったな。

もう会うことは無いと思うけど。
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