君と夢に跳ぶ恋
急いで男の人の方に駆け寄る。

「何でいるんですか!っていうか何で学校知って・・・。」

「んー?何となく制服見たらここかなって。」

「とりあえずちょっと場所変えてもいいですか?」

すると男の人もやっと周りの視線に気づいたみたいで。

「そうだね。」

私の手を掴むと早足で歩き出す。

「そういえばおねーさんの名前聞いてなかったなーって。」

人気のない道に差し掛かると、男の人は地面にしゃがみこんでそう言った。

「日下部茉璃亜です。」

「おっけー、じゃあマリーって呼ぶね。」

何ていうか、この人結構自由だな。

「俺は相楽譲。ジョーでいいよ。」

「は、はい・・・。」

「敬語やめよーよ。年そんな変わんないじゃん。」

「おいくつですか?」

「15。中3。」

1つ上なんだ。

大人っぽいから高校生だと思ってた。
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