君と夢に跳ぶ恋
「でも私中2で年下ですよ?」

「いいの。敬語なんて使われたら俺が落ち着かない。」

「わ、わかった。」

ジョーは一体何しに来たんだろう。

「ねえ、ジョーは何しに来たの?」

「手を痛めてしばらくケンカも出来ないし暇だったから来てみただけ。またマリーとお喋りしたくなっちゃった。」

「ぼっち同士仲良くしようぜ。」

「私の話なんて面白くも何ともないけど。」

「そんなの関係ない。マリーの夢の話を聞かせてよ。」

「でも、私親からあんまり人と関わっちゃだめって言われてるから・・・。」

「大事なのはマリーがどうしたいかだよ。俺と友達になるのはいや?」

「そんなことないよ。」

「携帯ある?連絡先交換しよ。」

「ごめん・・・。私携帯没収されてて・・・。」

「わかった。じゃあ時々会いに行くよ。」

「な、なんで私なんかと・・・。」

「さあ何でだろうな。でも俺、マリーのこと結構気に入っちゃった。すごいしけた顔してるのに、夢のこと話すときだけちょっと嬉しそうなところとかさ。」

「っつーことでよろしく、マリー。」

そう言って手を差し出したジョーは少し照れているように見えた。
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