女風に行ったら、モテ期がきた
昨夜私は盛大にやらかしてしまった。どうせなら記憶がなくなっていて欲しかったが、残念なことにわりとしっかり覚えている。
酔った私はどういうわけか、話してる途中で杏子と飲んでると錯覚し、あろうことか本人の前で高城君のことが好きだと認めてしまった。
目の前に高城君がいることに気づいて、もの凄く気まずい空気を味わった。
「石川さん、だいぶ酔ってるみたいだし、今日はもう帰りましょうか。でも、この件は、明日必ずちゃんと話しましょう、、」
そして今、その明日を迎えてしまった。扉の向こうで高城君が待っている。部屋から出たくない。出たくないけど、、トイレに行きたい。
「おはようございます、、」
トイレから戻り改めて挨拶をすると、どうやら高城君も気まずく感じているようで、ふたりでギクシャクしてしまう。
「朝食、食べられそうですか?」
「はい、いただきます」
高城君が簡単な朝食を用意してくれて、いつものようにふたりで食べる。
「昨日の話ですが、、あれはお酒のせいじゃなくて、、石川さんの本心だと受け取ってもいいんでしょうか、、」
「最近、よくそのことについて考えていたんです。友人に相談したりもしてたから、酔って話す相手を間違えたというか、、でも話した内容は、、間違いじゃなくて、、本心です」
「前に、話しましたよね?俺は石川さんのことが、好きだって」
「はい」
「それなら、俺と、付き合ってくれますか?」
「、、あの。実は、私、この歳で、恋人がいたことないんです。だから多分、色々面倒だと思うんです」
「え!?面倒だなんて!むしろ!、、いや、なんでもないです」
「高城君はいずれ本社に戻るだろうから、責任とかそういうのは困るだろうし、私も重荷にはなりたくないとは思ってて。ただ、こういう経験がないから、自分の気持ちがどう変化するかとか、全く読めなくて、、」
「そんな!重荷だなんて!俺だってもう34なんです。むしろ重いのは俺の方で、、もうずっと前から、石川さんと結婚したいって思ってるんですよ!?」
「ええ!?結婚て!高城君も!?」
「え?俺もって、どういうことですか?」
「え!?いや、その、、前田君にも、結婚をほのめかされていて、、」
「ええ!?返事は?ちゃんと断りましたか?」
「いや、まだです、、ほら、色々忙しくて?」
「何やってるんですか!早く断って下さいよ!いや、俺からあいつに話そう。うん、そうしよう」
「ちょー!待って!ちゃんと自分で断るから!お願いだから、ちょっと待って!」
こうして、私に、初めての恋人ができた。
酔った私はどういうわけか、話してる途中で杏子と飲んでると錯覚し、あろうことか本人の前で高城君のことが好きだと認めてしまった。
目の前に高城君がいることに気づいて、もの凄く気まずい空気を味わった。
「石川さん、だいぶ酔ってるみたいだし、今日はもう帰りましょうか。でも、この件は、明日必ずちゃんと話しましょう、、」
そして今、その明日を迎えてしまった。扉の向こうで高城君が待っている。部屋から出たくない。出たくないけど、、トイレに行きたい。
「おはようございます、、」
トイレから戻り改めて挨拶をすると、どうやら高城君も気まずく感じているようで、ふたりでギクシャクしてしまう。
「朝食、食べられそうですか?」
「はい、いただきます」
高城君が簡単な朝食を用意してくれて、いつものようにふたりで食べる。
「昨日の話ですが、、あれはお酒のせいじゃなくて、、石川さんの本心だと受け取ってもいいんでしょうか、、」
「最近、よくそのことについて考えていたんです。友人に相談したりもしてたから、酔って話す相手を間違えたというか、、でも話した内容は、、間違いじゃなくて、、本心です」
「前に、話しましたよね?俺は石川さんのことが、好きだって」
「はい」
「それなら、俺と、付き合ってくれますか?」
「、、あの。実は、私、この歳で、恋人がいたことないんです。だから多分、色々面倒だと思うんです」
「え!?面倒だなんて!むしろ!、、いや、なんでもないです」
「高城君はいずれ本社に戻るだろうから、責任とかそういうのは困るだろうし、私も重荷にはなりたくないとは思ってて。ただ、こういう経験がないから、自分の気持ちがどう変化するかとか、全く読めなくて、、」
「そんな!重荷だなんて!俺だってもう34なんです。むしろ重いのは俺の方で、、もうずっと前から、石川さんと結婚したいって思ってるんですよ!?」
「ええ!?結婚て!高城君も!?」
「え?俺もって、どういうことですか?」
「え!?いや、その、、前田君にも、結婚をほのめかされていて、、」
「ええ!?返事は?ちゃんと断りましたか?」
「いや、まだです、、ほら、色々忙しくて?」
「何やってるんですか!早く断って下さいよ!いや、俺からあいつに話そう。うん、そうしよう」
「ちょー!待って!ちゃんと自分で断るから!お願いだから、ちょっと待って!」
こうして、私に、初めての恋人ができた。