騎士団長サマ、そのエッチな本音が丸聞こえですっ!!
『ヤりたい……』
「え……?」
突如頭の中に響いたバーナードの声に、アマーリエは固まった。
目の前にいらっしゃる吹雪の騎士団長、バーナードを見上げる。
「どうした?」
「い、いえ……何でもありません」
アマーリエは慌てて首を振った。
今のは空耳だ。絶対にそうだ。
だって、彼は今日も今日とて氷のように冷厳で表情一つ変えない様相で自分を見下ろしている。その眼差し、凍てつく吹雪のごとし。
その彼がヤり……。そのような性欲を持て余した思春期の少年のような台詞を垂れ流すだなんて。そんな、まさか。
『うっ……。今日もアマーリエが可愛すぎる! 何なんだ、あの上目遣いは! 私を殺す気か? もう少しで呼吸が止まるところだった。いや、止めてはアマーリエとヤれるかもしれない未来を潰すことになる。息だけは止めるな、自分!』
そんな彼を前に、次の瞬間やっぱり先ほどのように頭の中にバーナードの声が響いた。
しかも今度はそれなりに長い台詞であった。
「ええ!」
「どうした?」
突如大声を上げたアマーリエを前にバーナードの眉間に皺が寄る。
その表情、凍てつく氷の上を歩く雪熊もビックリなほど恐ろしい……。
「な、何でもありません」
アマーリエはくるりと回れ右をして、その場を走り去ったのだった。
全力疾走する彼女の隣には、人型の小さな妖精が飛んでいて、
――ほおら、怖がることないでしょう? あの人ったら、頭の中はとっても可愛いじゃない――
と、けらけら笑っていた。
「あ、あんたのせいかーーーー!」
アマーリエの渾身の突っ込みが青空の下で炸裂した。
「え……?」
突如頭の中に響いたバーナードの声に、アマーリエは固まった。
目の前にいらっしゃる吹雪の騎士団長、バーナードを見上げる。
「どうした?」
「い、いえ……何でもありません」
アマーリエは慌てて首を振った。
今のは空耳だ。絶対にそうだ。
だって、彼は今日も今日とて氷のように冷厳で表情一つ変えない様相で自分を見下ろしている。その眼差し、凍てつく吹雪のごとし。
その彼がヤり……。そのような性欲を持て余した思春期の少年のような台詞を垂れ流すだなんて。そんな、まさか。
『うっ……。今日もアマーリエが可愛すぎる! 何なんだ、あの上目遣いは! 私を殺す気か? もう少しで呼吸が止まるところだった。いや、止めてはアマーリエとヤれるかもしれない未来を潰すことになる。息だけは止めるな、自分!』
そんな彼を前に、次の瞬間やっぱり先ほどのように頭の中にバーナードの声が響いた。
しかも今度はそれなりに長い台詞であった。
「ええ!」
「どうした?」
突如大声を上げたアマーリエを前にバーナードの眉間に皺が寄る。
その表情、凍てつく氷の上を歩く雪熊もビックリなほど恐ろしい……。
「な、何でもありません」
アマーリエはくるりと回れ右をして、その場を走り去ったのだった。
全力疾走する彼女の隣には、人型の小さな妖精が飛んでいて、
――ほおら、怖がることないでしょう? あの人ったら、頭の中はとっても可愛いじゃない――
と、けらけら笑っていた。
「あ、あんたのせいかーーーー!」
アマーリエの渾身の突っ込みが青空の下で炸裂した。
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