ミルクティー[短編]
聞こえてくる寝息が構ってもらいたくて、うずうずしているあたしの気持ちを高ぶらせる。
視線で起きないかと見つめてみる。
それで起きるはずがないのはわかっている、ただ優太を見つめていたい言い訳だ。
柔らかくて傷むなんて知らないハニーブラウンの髪。
手を伸ばし、髪に触れると気持ち良さそうな顔した優太に笑みがこぼれる。
くっきり二重の目。
程よい高さの鼻。
ぷっくりした唇。
髪に触れていた手を唇へと動かした。
左から右へと唇に触れた。
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