極悪人の抱き枕になりました。
そんな自分の考えカタに愕然としてしまう。
自分の中で伊吹は守ってくれる存在だったのだ。

このまま家に帰れば借金返済ができていないことを知った母親が、今度はなにをしでかすかわからない。
伊吹はそんなことも気にしてくれて、新の部屋に帰るように促したんだ。


「夏波、どうかした?」


黙り込んでしまった夏波に新が心配そうに声をかける夏波は無理に笑みを浮かべて「大丈夫」と、返事をしたのだった。
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