極悪人の抱き枕になりました。
☆☆☆
新との生活が始まって3日が経過しても母親からの連絡はなかった。
もちろん、夏波からもしていない。
けれど心には黒い澱のようなものが沈殿していく。
「夏波、料理の腕を上げた?」
「え? そうかな?」
「このパスタ最高に美味しいよ」
夕飯のパスタを囲んで新がニコニコと笑う。
その様子にふと伊吹にもパスタを作ったことを思い出す。
あのときは材料も時間もなかったから、簡易的なもので料理したけれど、今度はちゃんとしたものを食べてもらいたいな。
そんなことを考えて、今度があるはずがないと思い直す。
伊吹と会うことはもう二度とない。
そう思うと何故か胸がチクリと傷んだ。
新はそんなことには気が付かずに、夏波が作った料理をおいしそうに頬張ったのだった。
新との生活が始まって3日が経過しても母親からの連絡はなかった。
もちろん、夏波からもしていない。
けれど心には黒い澱のようなものが沈殿していく。
「夏波、料理の腕を上げた?」
「え? そうかな?」
「このパスタ最高に美味しいよ」
夕飯のパスタを囲んで新がニコニコと笑う。
その様子にふと伊吹にもパスタを作ったことを思い出す。
あのときは材料も時間もなかったから、簡易的なもので料理したけれど、今度はちゃんとしたものを食べてもらいたいな。
そんなことを考えて、今度があるはずがないと思い直す。
伊吹と会うことはもう二度とない。
そう思うと何故か胸がチクリと傷んだ。
新はそんなことには気が付かずに、夏波が作った料理をおいしそうに頬張ったのだった。