返して
公園
 私とキイロ、ユキは、近くの公園に来ていた。

 キイロは、公園にある水道で、持っていたタオルを濡らし、固く絞った。


「ユキ、少し痛いかもしれないけど、体についた液体拭くぞ」

「キイロ、痛いよ。もっと、力、抜いて」

「力入れないと、液体、取れないから我慢して」

「早く帰らないと、本当に遅くなるよ。」

 私は、漕いでたブランコを止めながら、2人に言った。
 

「これぐらいで、許せ、ユキ。ほとんど、落とせたから」

「これぐらいで、大丈夫。もう、ぬるぬるしてないから」


 私たち3人は、帰り道に向かった。










「ユキさん、遅くまでごめんね。お母さんもごめんなさい。ユキさん、また明日ね」

「ユキ、明日、学校でな」


 私とキイロは、ユキを家まで送った。


「可和、帰ったら…」

「寝る。疲れた」
< 3 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop