アイドル様の夏フェス!!
こんななんてこともない仕草がとてもかっこよく見えるのは彼が“アイドル”だから。
そんな彼の隣にいることが出来ているなんて今でも信じられない。
「そ、そうだね。それよりSOMA。最後に振り付けの練習しとこ?私、あのパフォーマンス自信ないよ……」
「はぁ?まだそんなこと言ってんのか?大丈夫だって。お前だからあのパフォーマンスOKしたわけだし。今更変更とか無しだぞ」
「わ、わかってるよ。ただ練習したいだけ」
ドキドキを誤魔化すようにSOMAから顔を逸らし、話を変更するも逆効果だった。
私だからパフォーマンスOKしたって……どういうこと?
刺激の強すぎる発言にいつも振り回されてばかり。
私ばっかりドキドキして、まるでSOMAに恋してるみたい。そんなこと、絶対にあってはいけないのに。
「相変わらずAINaはクソ真面目だな。ほら、さっさとやるぞ」
「ありがとう……」