君は私のことをよくわかっているね
「これまですまなかったね。桜華を失うぐらいなら、私は君を汚すことを選ぼう。わかっている。桜華は私のことを愛しているのだものね?」
「龍晴様! わたくしは――」
「私も桜華のことを愛しているよ。誰よりも、なによりも、愛している。……そうだ! 君を抱くからには、他の妃たちはもう用済みだね。後宮は解体して、ふたりきりで暮らそう。きっと子供だってすぐにできる。それがいい!」
龍晴様はいよいよわたくしを理解しようという気がなくなったらしい。わたくしの必死の抵抗もまったく意に介さず、自分の想いを語っている。
(嫌だ……)
今のこの展開は、わたくしがずっと望んできたことのはずだ。
だというのに、今のわたくしには嬉しいとは思えない。
「天龍様!」
わたくしが叫んだその瞬間、あたりが再びまばゆい光に包まれた。
龍晴様や宦官たちのうめき声。身体がふわりと宙に浮く。優しい腕。矢傷を受けた肩がポッと温かくなって、血が止まった感覚を覚える。
「遅くなってごめん……迎えに来たよ、桜華」
見上げればそこに、天龍様がいらっしゃった。
「龍晴様! わたくしは――」
「私も桜華のことを愛しているよ。誰よりも、なによりも、愛している。……そうだ! 君を抱くからには、他の妃たちはもう用済みだね。後宮は解体して、ふたりきりで暮らそう。きっと子供だってすぐにできる。それがいい!」
龍晴様はいよいよわたくしを理解しようという気がなくなったらしい。わたくしの必死の抵抗もまったく意に介さず、自分の想いを語っている。
(嫌だ……)
今のこの展開は、わたくしがずっと望んできたことのはずだ。
だというのに、今のわたくしには嬉しいとは思えない。
「天龍様!」
わたくしが叫んだその瞬間、あたりが再びまばゆい光に包まれた。
龍晴様や宦官たちのうめき声。身体がふわりと宙に浮く。優しい腕。矢傷を受けた肩がポッと温かくなって、血が止まった感覚を覚える。
「遅くなってごめん……迎えに来たよ、桜華」
見上げればそこに、天龍様がいらっしゃった。