報われないとしても、好きだから





そんな悠莉とは中学から高校に入った今もずっと同じクラス。


















さすがにここまで来たらある意味運命を感じるけど、













ずっと一緒にいすぎてもう、家族以上にはお互いならないってわかってるから居心地がいい。























「蓮、早くしないと置いてくよ。」













「あ、待って!」























ちょっと考えながら歩いていたら先にスタスタ歩いていた悠莉。




































___。














「そういえば悠莉はバイトするの?」


















放課後、別に約束はしてなかったけど流れで一緒に悠莉と帰ることになった。



















「僕はサッカー部に入る予定だからバイトする時間はないかな。」













「高校でも続けるんだ。

でも、確かに悠莉はサッカーしてる方が楽しそう。」












「まあ、サッカーしてる間は何も考えなくて済むしね。」






















そう言って少し暗い表情になる悠莉。
















「何?なんか悩み事?」














「僕は誰かさんと違ってたくさん考えないといけないことがあるからね。」













「むぅ。なによそれ。

まるで私がいつも頭の中空っぽみたいじゃない!」



















少し頬をふくらませて怒った表情をすると悠莉は表情を和らげて"冗談"って言ってまた先にスタスタ歩き出す。




















悠莉はたまに大人びた表情をする。



























私には無い悩み事がたくさんあるんだろうな。
















なんて思いながらその日は帰路についた。


















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