りんご飴より甘いこと



〝答え〟を待つように、わったんの正面に立って。



ジッとわったんを見つめると。



「ふっ。りんごはやっぱり、バカだな」



〝答え〟じゃなく、
私を、小馬鹿にしてきたわったん。



〝答え〟が知りたくて、
モヤモヤ、ぐるぐる、分からない私。



「っ、なんで教えてくれないのさ、」



いつもの、わったんや、みかんの、
真似をするように上目遣いをしてみる私。



ぅう、こ、これはなんか照れるぞ.........っ‼︎



恥ずかしいから早く教えて欲しいのに.........



わったんは、私をジッと見つめると。



「じゃあ、文化祭当日。楽しみにしてて」



そう、悪魔のような笑顔で言ったのだ。


< 13 / 26 >

この作品をシェア

pagetop