りんご飴より甘いこと



わったんがイケメンって、
思ったことない私は驚きが隠せなくて。



口を開けて、放心状態の私。



「りんごも、りんご飴買いに来たんだ?」



そう言ってサラッと、
私の頭に手をポンッと乗せるわったん。



その手が伸びて来たのは、
私よりもほんの少し上で..................



「わ、わったん、背伸びたの!?」



思わず、声を出してしまった。



「いや、今言うことじゃねーし......、」



わったんがそう言ったあと。



ふわりと、私の耳元に口を寄せて...............



「昨日、みかんに500円使ってたけど、
りんご飴代、大丈夫なわけ?」



誰にも聞こえないように、
そっと、小声で言ったわったん。


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