りんご飴より甘いこと


さっきみたく、
私のくちびるに人差し指を当てるわったん。



そして、そのまま...........................



「りんご飴、食べたいなら、
俺に、りんご飴より甘いことちょーだい」



りんご飴のように、
艶やかで、綺麗な表情で言うわったん。



その表情は、なぜか、
──────ドキンと心臓が跳ねるのほどで。



そのまま、近づいてくるわったんの顔。



わったんの指が離れた瞬間、
逃げれば良かったのに、逃げれなくって。



「............んっ、」



そのまま、受け入れるように、
わったんによって、塞がれたくちびる。



くちびるが離れたあと..................



「文化祭と言えば、
やっぱ、〝ファーストキス〟でしょ」



満足げな様子で言ったわったん。



< 25 / 26 >

この作品をシェア

pagetop