恋愛体質
「何着て行こうかなぁ。」
お風呂から出て冷蔵庫から冷たい飲み物をグラスに注いだ。思わず鼻歌まじりになっていた。
「ちょうどいいところへ。」
リビングから母が私に声をかけた。
「ママにもアイス取って。」
「何?」
私は冷凍庫の引き出しを開けながら聞いた。
「渦巻きのミックス。」
私は母にアイスを渡しながら聞いた。
「お姉ちゃんはまだ?」
「遅くなるんじゃないの?まだだよ。」
母はDVDを見ながら答えた。字幕を読んでいるので上の空に違いない。母がそうしているってことは父はまだ帰っていないか寝てしまったということだろう。
「私は寝るよ。おやすみ。」
「ありがと。おやすみ。」
自分の部屋に入ってクローゼットを開けて服を眺めた。クリスマス前に衝動買いしたワンピースが目に入った。
衝動買いといっても後悔はしていない。すごく気に入っているからだ。ただ日の目を見る機会が無くてワンピースが哀れなだけだ。
(これはまた別の機会に。もっと特別な相手ともっと特別な時に。)
そう思いながらため息をついた。そんな日はいつ訪れるのだろう。このワンピースはこのまま箪笥の肥やしになってしまうんじゃないだろうか。
気を取り直して明日の服を真剣に選び始めた。
お風呂から出て冷蔵庫から冷たい飲み物をグラスに注いだ。思わず鼻歌まじりになっていた。
「ちょうどいいところへ。」
リビングから母が私に声をかけた。
「ママにもアイス取って。」
「何?」
私は冷凍庫の引き出しを開けながら聞いた。
「渦巻きのミックス。」
私は母にアイスを渡しながら聞いた。
「お姉ちゃんはまだ?」
「遅くなるんじゃないの?まだだよ。」
母はDVDを見ながら答えた。字幕を読んでいるので上の空に違いない。母がそうしているってことは父はまだ帰っていないか寝てしまったということだろう。
「私は寝るよ。おやすみ。」
「ありがと。おやすみ。」
自分の部屋に入ってクローゼットを開けて服を眺めた。クリスマス前に衝動買いしたワンピースが目に入った。
衝動買いといっても後悔はしていない。すごく気に入っているからだ。ただ日の目を見る機会が無くてワンピースが哀れなだけだ。
(これはまた別の機会に。もっと特別な相手ともっと特別な時に。)
そう思いながらため息をついた。そんな日はいつ訪れるのだろう。このワンピースはこのまま箪笥の肥やしになってしまうんじゃないだろうか。
気を取り直して明日の服を真剣に選び始めた。