恋愛体質
午後もただ佐藤さんの後について数店舗を回った。中には電話で何度か話した記憶がある担当者もいたが相手は私のことは覚えていないようだった。
聞いていた予定の分は終わった。帰り道、駅に着いて外に出ると既に外は真っ暗になっていた。
靴ずれが出来て水ぶくれが破れてしまったようで足が痛かった。我慢しながら歩いていたのだが顔をしかめているのを佐藤さんに見つかってしまった。
「どうした?」
「大丈夫です。ちょっと足が痛くて。」
「大丈夫?歩けるか?」
「はい。ちょっと靴擦れ。佐藤さん、先行ってください。後からゆっくり行きますから。」
佐藤さんは私の足を見てから言った。
「いいよ。急いでないから。会社戻るだけだし。」
「すいません。足引っ張るばかりで・・・」
「足引っ張ってんじゃなくて足引きずってんだろ。」
佐藤さんはにこりともしないで言った。
「あの、それジョークか何か・・・」
私は言ってみたが佐藤さんは答えずにさっさと歩き出した。ゆっくりなんて言ってた割には普通のペースで。
「ちょっと寄っていい?」
コンビニの前で佐藤さんが言って入っていった。
私もドリンクコーナーに向かった。
聞いていた予定の分は終わった。帰り道、駅に着いて外に出ると既に外は真っ暗になっていた。
靴ずれが出来て水ぶくれが破れてしまったようで足が痛かった。我慢しながら歩いていたのだが顔をしかめているのを佐藤さんに見つかってしまった。
「どうした?」
「大丈夫です。ちょっと足が痛くて。」
「大丈夫?歩けるか?」
「はい。ちょっと靴擦れ。佐藤さん、先行ってください。後からゆっくり行きますから。」
佐藤さんは私の足を見てから言った。
「いいよ。急いでないから。会社戻るだけだし。」
「すいません。足引っ張るばかりで・・・」
「足引っ張ってんじゃなくて足引きずってんだろ。」
佐藤さんはにこりともしないで言った。
「あの、それジョークか何か・・・」
私は言ってみたが佐藤さんは答えずにさっさと歩き出した。ゆっくりなんて言ってた割には普通のペースで。
「ちょっと寄っていい?」
コンビニの前で佐藤さんが言って入っていった。
私もドリンクコーナーに向かった。