恋愛体質
クリスマスイルミネーションに彩られた街を歩きながら2ヶ月ほど前のことを思い出していた。
元彼はわざとプリクラを置いたのかもしれなかった。私の目のつくところに。
私に気づかせるために。本気じゃないことを私にわからせるために。
その夜からしばらくして私たちは別れた。別れてから1ヶ月位経ったある日、駅で降りてくる人を待っている様子の彼を偶然見かけた。
私を待っているのかと一瞬思った。思わず声をかけようとした時、彼の脇に笑顔の女の子が駆け寄った。
彼は彼女の肩を抱いて私の視界から消えていった。
いつだってクリスマスの頃は一人だ。
去年のクリスマスだって・・・
その頃付き合っていた彼氏は、付き合っていると思っていた彼氏はクリスマスイヴの1週間前に爆弾を落とした。
「俺達の関係ってそういうんじゃないだろ?」
その彼は言った。
「私は付き合ってるつもりだったけど…」
茫然としながら力無く呟いた。
「まあ付き合ってるっていうか、付き合ってるっちゃ付き合ってんのかもしれないけどさ。なんか違うんだよな。」
その時渡せなかったプレゼントは今でも心の傷と一緒に引き出しにしまい込んである。
そんな縁起でもない代物は捨てるべきだ。
そう思いつつその惨めさの形見を捨てる気になれず後生大事にしまってあるのだ。
元彼はわざとプリクラを置いたのかもしれなかった。私の目のつくところに。
私に気づかせるために。本気じゃないことを私にわからせるために。
その夜からしばらくして私たちは別れた。別れてから1ヶ月位経ったある日、駅で降りてくる人を待っている様子の彼を偶然見かけた。
私を待っているのかと一瞬思った。思わず声をかけようとした時、彼の脇に笑顔の女の子が駆け寄った。
彼は彼女の肩を抱いて私の視界から消えていった。
いつだってクリスマスの頃は一人だ。
去年のクリスマスだって・・・
その頃付き合っていた彼氏は、付き合っていると思っていた彼氏はクリスマスイヴの1週間前に爆弾を落とした。
「俺達の関係ってそういうんじゃないだろ?」
その彼は言った。
「私は付き合ってるつもりだったけど…」
茫然としながら力無く呟いた。
「まあ付き合ってるっていうか、付き合ってるっちゃ付き合ってんのかもしれないけどさ。なんか違うんだよな。」
その時渡せなかったプレゼントは今でも心の傷と一緒に引き出しにしまい込んである。
そんな縁起でもない代物は捨てるべきだ。
そう思いつつその惨めさの形見を捨てる気になれず後生大事にしまってあるのだ。