恋愛体質
(また今年も一人か)
巷にはこんなにたくさんカップルがいるのに。何故こんな当たり前のことに躓いてばかりいるのだろう。
(クリスマスってそもそも家族と過ごすもんじゃない。彼氏とデートしなきゃ女として幸せじゃないなんてナンセンス。)
自分で自分を慰めてみた。
それでも手をつないで歩くカップルは羨ましい・・・
(さっさと家帰ろ。)
人混みの中を早足で歩くには荷物が邪魔だったがずんずんと歩いた。
電車に乗る頃には鈍痛だった足の痛みがまた増してきた。絆創膏がズレてしまったかもしれなかった。
自宅の駅前の薬局で足のむくみと疲れを取るシートを買った。早くお風呂に入って休みたい。
「ただいま。」
玄関で靴を脱ぎ、荷物をどさりと下ろしてそのまま座り込んでしまった。
歩きすぎてクタクタだった。
(これが毎日続くのか・・・)
「お帰り。あら。買い物してきたの?」
母が廊下に出てきた。
「うん。」
疲れて口もききたくなかった。
「洋服?」
「そう。」
「着てみせてよ。」
「後でね。疲れた。」
「ご飯は?」
「食べる。」
のろのろと立ち上がり自分の部屋へ入って部屋着に着替えた。
巷にはこんなにたくさんカップルがいるのに。何故こんな当たり前のことに躓いてばかりいるのだろう。
(クリスマスってそもそも家族と過ごすもんじゃない。彼氏とデートしなきゃ女として幸せじゃないなんてナンセンス。)
自分で自分を慰めてみた。
それでも手をつないで歩くカップルは羨ましい・・・
(さっさと家帰ろ。)
人混みの中を早足で歩くには荷物が邪魔だったがずんずんと歩いた。
電車に乗る頃には鈍痛だった足の痛みがまた増してきた。絆創膏がズレてしまったかもしれなかった。
自宅の駅前の薬局で足のむくみと疲れを取るシートを買った。早くお風呂に入って休みたい。
「ただいま。」
玄関で靴を脱ぎ、荷物をどさりと下ろしてそのまま座り込んでしまった。
歩きすぎてクタクタだった。
(これが毎日続くのか・・・)
「お帰り。あら。買い物してきたの?」
母が廊下に出てきた。
「うん。」
疲れて口もききたくなかった。
「洋服?」
「そう。」
「着てみせてよ。」
「後でね。疲れた。」
「ご飯は?」
「食べる。」
のろのろと立ち上がり自分の部屋へ入って部屋着に着替えた。