恋愛体質
通勤電車
携帯が鳴っていた。
出ようとしたら切れてしまった。
(何時だろう?)
携帯で時刻を見た。12時少し前だった。
(誰?こんな時間に電話って。)
不在着信の履歴はナルシストだった。
(ナルか。)
起きているような寝ているような様子で携帯をいじっているとまた電話がかかってきた。
「起きてた?」
「もちろん寝てたんだけど。」
私はかなりの嫌味を込めて言ってみた。
「明日6時30分って言ったよな。」
「うーん。」
眠かったので生返事をした。
「絶対起こしてよ。もうあてにしてんだから。」
「なんで私が起こさなきゃなんないわけ?」
「いいじゃん。どうせ起きるんだし。」
「そうだけど。」
なんだか納得いかないまま丸め込まれていく気がした。
「完全に起きるまで起こし続けろよ。」
「は?やだよ。」
「それから7時30分に家で待ってるから。一緒に行こう。」
「なんで?なんで私がわざわざ迎えに行ってまで一緒に行くって。何それ?」
完全に目が覚めてしまった。
「だって俺んとこの方が駅近いじゃん。」
「そうじゃなくて。」
「俺がお前んち迎えに行ったら遠回りじゃん。」
「だからそういうことじゃなくて一緒に行く必要無くない?」
「いいじゃん。近くなんだから。」
私は腑に落ちないまま黙っていた。
べつにいいかという気持ちもあった。
「じゃあね。起こしてごめんね。」
「うん。おやすみ。」
「6時30分ね。」
「はいはい。」
電話を切ったものの目が冴えて眠れなくなってしまった。
出ようとしたら切れてしまった。
(何時だろう?)
携帯で時刻を見た。12時少し前だった。
(誰?こんな時間に電話って。)
不在着信の履歴はナルシストだった。
(ナルか。)
起きているような寝ているような様子で携帯をいじっているとまた電話がかかってきた。
「起きてた?」
「もちろん寝てたんだけど。」
私はかなりの嫌味を込めて言ってみた。
「明日6時30分って言ったよな。」
「うーん。」
眠かったので生返事をした。
「絶対起こしてよ。もうあてにしてんだから。」
「なんで私が起こさなきゃなんないわけ?」
「いいじゃん。どうせ起きるんだし。」
「そうだけど。」
なんだか納得いかないまま丸め込まれていく気がした。
「完全に起きるまで起こし続けろよ。」
「は?やだよ。」
「それから7時30分に家で待ってるから。一緒に行こう。」
「なんで?なんで私がわざわざ迎えに行ってまで一緒に行くって。何それ?」
完全に目が覚めてしまった。
「だって俺んとこの方が駅近いじゃん。」
「そうじゃなくて。」
「俺がお前んち迎えに行ったら遠回りじゃん。」
「だからそういうことじゃなくて一緒に行く必要無くない?」
「いいじゃん。近くなんだから。」
私は腑に落ちないまま黙っていた。
べつにいいかという気持ちもあった。
「じゃあね。起こしてごめんね。」
「うん。おやすみ。」
「6時30分ね。」
「はいはい。」
電話を切ったものの目が冴えて眠れなくなってしまった。