恋愛体質
「新システムのことついてはこのあと荒川くんから詳しく説明してもらいますが、その前に私からもう一つ。」
伊藤課長はここで一息ついた。
「私ですが今月末を持ちましてこちらを去ることになりました。」
小さなどよめきが起こった。
「忙しい朝ですのできちんとした挨拶はまた後日に致しますが、ここへきて約3年ですかね。ありがとうございました。
来月からは大阪の方でということになります。こんな忙しい時に皆さんには申し訳ありませんが。
明日から引き継ぎで出張になりますので留守中は何かあったら荒川くんに相談してください。
じゃあ、荒川くん、新システムの話、お願いします。」
軽いショックを受けた。
入社当初から伊藤課長の気さくで親しみやすいキャラクターのおかげで課全体が和やかでとげとげしさがなかった。
課長が変われば課全体の雰囲気も変わってしまうだろう。
新入社員の頃から優しくフォローしてくれた課長がいなくなってしまうのも寂しかったが、何より課の雰囲気が変わってしまうのではないかとそれが一番不安だった。
伊藤課長はここで一息ついた。
「私ですが今月末を持ちましてこちらを去ることになりました。」
小さなどよめきが起こった。
「忙しい朝ですのできちんとした挨拶はまた後日に致しますが、ここへきて約3年ですかね。ありがとうございました。
来月からは大阪の方でということになります。こんな忙しい時に皆さんには申し訳ありませんが。
明日から引き継ぎで出張になりますので留守中は何かあったら荒川くんに相談してください。
じゃあ、荒川くん、新システムの話、お願いします。」
軽いショックを受けた。
入社当初から伊藤課長の気さくで親しみやすいキャラクターのおかげで課全体が和やかでとげとげしさがなかった。
課長が変われば課全体の雰囲気も変わってしまうだろう。
新入社員の頃から優しくフォローしてくれた課長がいなくなってしまうのも寂しかったが、何より課の雰囲気が変わってしまうのではないかとそれが一番不安だった。