いつも側にいてくれたね
玄関を出て遥生の家を見ると、玄関の前に遥生が立っていた。
「遥生!」
遥生は私の方を見て何か言いたそうにしていたけど、私が謝らなくてはいけないなって思って。
「遥生、さっきはごめんね。あのね、私、もっとちゃんとする。ちゃんと大人になるから。遥生、待っててね」
「ばか夏芽。もういいから、早く来いよ。勉強するぞ」
「うん、よろしくお願いします」
後ろから遅れて直生が戻ってきて、それから3人で勉強をした。
「直生、遥生とちゃんと仲直りで来たよ。ありがとう」