嫌いな君の気持ちが知りたい
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この世の中がバカげていることに気づいたのは、5年生になり、11歳の誕生日を迎えるときだった。
それまでの私は普通に周りと話すことは簡単にできたし、クラスの中でも、ごく普通の小学生として過ごしていた。もちろん、クラスの中で浮くことはなく、誰とでも気さくに話すことができた。
ある日、突然、私は話せなくなった。
前の日までそんな兆候はなかったし、普通の女の子だった。それなのに、突然、目の前で話す友達が言っていないはずのことが聞こえた。
『エリイの話、つまらない。あー、嫌いだな』
私は目の前で起きていることが、すごくショックだったし、信じられなかった。
私のことを嫌いなのに、こうして私の前では笑顔でいることが。