拝啓、元婚約者様。婚約破棄をしてくれてありがとうございました。
理解してくださいました
『リュシエンヌ、話を聞かせてくれてありがとう。今日は屋敷へ帰った方が良い。私はまだやる事があるんだ』
『……嫌です。レイ様と居たいです』
『……困ったな』
私はレイ様と一緒が良い。レイ様に抱きしめられていたい。
『少し待っていてくれるか?』
困らせてしまったけれど、レイ様はわがままを言って良いと言ってくれたもの。レイ様と居られるのならどれだけでも待てるわ。