前世ハムスターのハム子は藪をつついて蛇を出す
一緒にリビングに入っていくと、ソファに座ってテレビを見ていた福子おばあちゃんが、フゴフゴと顎を動かして、公花を迎えた。
「おばあちゃん、ただいま!」
「おかえり、桃子さん」
「桃子はお母さんだよ、私は公花」
「キミちゃんかい、お疲れ様」
「お疲れ様、おばあちゃん」
おばあちゃんは高齢なので、ちょっとボケが入ってきているが、体調的にはまだまだ元気だ。甘い物、とくに和菓子が大好きで、色白のほっぺたが餅のように垂れさがっている。
台所から、桃子ママが呼びかけてきた。
「公花~! お庭の洗濯物、入れちゃってくれる?」
「はーい」
窓のほうに目をやると、庭の物干し竿に、洗ったタオルや洋服が干してあるのが見える。
おばあちゃんの前を通り抜け、庭へと続く窓を開けた。
すぐのところに用意してある外履き用のサンダルに足を入れかけて――。
「……あっ!」
公花は、動きを止め、目を見張った。
「蛇だ……」
庭の植栽の陰に、小さな白蛇が、こちらを向いて佇んでいた。
ぶるぶるっ! 蛇は怖い! 天敵だ。
「おばあちゃん、ただいま!」
「おかえり、桃子さん」
「桃子はお母さんだよ、私は公花」
「キミちゃんかい、お疲れ様」
「お疲れ様、おばあちゃん」
おばあちゃんは高齢なので、ちょっとボケが入ってきているが、体調的にはまだまだ元気だ。甘い物、とくに和菓子が大好きで、色白のほっぺたが餅のように垂れさがっている。
台所から、桃子ママが呼びかけてきた。
「公花~! お庭の洗濯物、入れちゃってくれる?」
「はーい」
窓のほうに目をやると、庭の物干し竿に、洗ったタオルや洋服が干してあるのが見える。
おばあちゃんの前を通り抜け、庭へと続く窓を開けた。
すぐのところに用意してある外履き用のサンダルに足を入れかけて――。
「……あっ!」
公花は、動きを止め、目を見張った。
「蛇だ……」
庭の植栽の陰に、小さな白蛇が、こちらを向いて佇んでいた。
ぶるぶるっ! 蛇は怖い! 天敵だ。