没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
男の人だわ。
見れば、同じバルコニーに出られるもうひとつの部屋があるらしい。暗くてよく見えないがその中から声がしているように思えた。
警戒する様に真っ暗なその方に視線をこらすと、奥の方から男性が現れた。
「悪かったね。3日間もそのままで疲れたろう?もっと早く話したかったがいろいろ問題が発生したのでね。遅くなってしまって申し訳ない」
暗くてよく見えないが、きっと金髪に碧眼。
春の夜風にサラサラと髪がなびいている。
シルエットを見る限りでは鼻梁は高くとおっており、整った輪郭が見える。
暗くてもわかる。
かなりのイケメンだ。
そしてこの声…。
どこかで聞いたことがあるような…。
見れば、同じバルコニーに出られるもうひとつの部屋があるらしい。暗くてよく見えないがその中から声がしているように思えた。
警戒する様に真っ暗なその方に視線をこらすと、奥の方から男性が現れた。
「悪かったね。3日間もそのままで疲れたろう?もっと早く話したかったがいろいろ問題が発生したのでね。遅くなってしまって申し訳ない」
暗くてよく見えないが、きっと金髪に碧眼。
春の夜風にサラサラと髪がなびいている。
シルエットを見る限りでは鼻梁は高くとおっており、整った輪郭が見える。
暗くてもわかる。
かなりのイケメンだ。
そしてこの声…。
どこかで聞いたことがあるような…。