没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
レオンに視線を合わせる。
「俺はお前に救われた」
「え?」
「初めて会ったときに…」
そしてくすりと笑う。
「あんな衝撃的な出会いをしたお前が俺を救ってくれたんだ。自殺するまではいかずともかなり心がすさんでいた。500年もの間魔石が不在でさらに最近では部下のほうが力を持ち始めていたし、強制的に結婚まで決められそうで、俺の代でミカリオンは崩壊するかもしれないと思っていたのだ。もうそれでもいいかと思い始めていたくらいだった。
けれど、お前に会って、絶対に部下に屈しないと決めた。アイツの思い通りにはさせないと。その自信をくれたのはお前だ。だから、俺はお前が苦境に陥った時は助ける。絶対に。俺も助けてもらったのだから」
「俺はお前に救われた」
「え?」
「初めて会ったときに…」
そしてくすりと笑う。
「あんな衝撃的な出会いをしたお前が俺を救ってくれたんだ。自殺するまではいかずともかなり心がすさんでいた。500年もの間魔石が不在でさらに最近では部下のほうが力を持ち始めていたし、強制的に結婚まで決められそうで、俺の代でミカリオンは崩壊するかもしれないと思っていたのだ。もうそれでもいいかと思い始めていたくらいだった。
けれど、お前に会って、絶対に部下に屈しないと決めた。アイツの思い通りにはさせないと。その自信をくれたのはお前だ。だから、俺はお前が苦境に陥った時は助ける。絶対に。俺も助けてもらったのだから」