没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
フィリシティが落ち着いたところでレオンは再度話を再開する。

「お前に頼みたいことは…」

「はい」

なんでもやろうとフィリシティは思っていた。
自分も『コルタナの涙』の真実を知らなければならない。
クランドンがクロだったとしてもそれを知る義務がある。
もしクロだったらそのときは潔く…

「クランドンへの潜入調査だ」

「え?」
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