没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
老侯爵は少し疲れたのか、休むと部屋に入って行ったので、そのまま外に出て、外から屋敷を案内してもらいながらこれから自分が滞在するらしき部屋までエリーの後ろを着いて行く。

「こんな老婆が申し訳ございません。フィリシティ様がいらっしゃると聞いて今若い侍女を探しておりますのでそれまでこの老婆で辛抱くださいませ」

「気を使わなくていいわ。エリー。わたしはなんでも一人でできるから」

「そういうわけにはございません。侯爵令嬢様となられたのですから」

侯爵令嬢!
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