没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
結界を抜けると体が軽くなった気がした。
中を見えないような魔法をかけてある結界らしく、外からはもやがかかっているように見えていたが、足を踏み入れると中は綺麗に整頓されており、本棚があるのと部屋の真ん中に古めかしい机と椅子が1台置かれている。

意外と小さな部屋だ。

本棚には何冊が書籍が置かれており、古めかしい机には引き出しが何個かついている。

フィリシティはまず、机の前にあった椅子に座って机の引き出しを開けた。

それがまたあけるのが大変で、ギシギシとなかなか開かずに苦労したが、中をあけると、なにやら大きな穴があって少し驚いた。

なにこれ?
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