没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
13.小さなピンクの花と後継者としての初仕事
フィリシティは部屋に戻るとしばらくリナと談笑していたが、そのあと庭にでて少し散歩をすることにした。
侯爵家の敷地は広い。王室との関連性からかあまり領地にはもどらず、タウンハウスに生活基盤を置いていたからか、充実した屋敷で、庭も広かった。
小さな池もつくってあって、中では鯉が泳いでいる。
「あら、フィリシティ様。こちらに鳥が」
「ほんとね」
鳥がついばんでいるのは庭の木の花だ。
大きな木で年代物に見える。はじめて見る花だけど、ピンク色の小さな花で、こまごまとした花をたくさんつけている。
「この花はなんというのかしら?」
「わたくしもはじめて見ました。あまり見かけないですねぇ」
リナは楽しそうに小鳥と花を眺めている。
侯爵家の敷地は広い。王室との関連性からかあまり領地にはもどらず、タウンハウスに生活基盤を置いていたからか、充実した屋敷で、庭も広かった。
小さな池もつくってあって、中では鯉が泳いでいる。
「あら、フィリシティ様。こちらに鳥が」
「ほんとね」
鳥がついばんでいるのは庭の木の花だ。
大きな木で年代物に見える。はじめて見る花だけど、ピンク色の小さな花で、こまごまとした花をたくさんつけている。
「この花はなんというのかしら?」
「わたくしもはじめて見ました。あまり見かけないですねぇ」
リナは楽しそうに小鳥と花を眺めている。