没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
もうすぐ初夏に差し掛かるところだ。
世間では春の花もほぼ散り始めているというのに、この花はずっと綺麗に咲きつづけている。
そういえば、あの秘密の部屋にもこれに似た花をモチーフにしたような飾りがあったなとフィリシティは思い出した。
なんだろう?侯爵家ゆかりの花なのかな?
考えながら見ていたところへ、侍女がローマンの来訪を告げた。
急いで寄ったがあまり時間がないとのことなので、そのまま庭に通してもらう。
「何を見ておられる?」
ずかずかと庭に入り込んでくる。
もう何度も会っているとはいえ、レディに対して失礼な人だわ相変わらずと思いつつ、フィリシティはローマンの問いに答えた。
世間では春の花もほぼ散り始めているというのに、この花はずっと綺麗に咲きつづけている。
そういえば、あの秘密の部屋にもこれに似た花をモチーフにしたような飾りがあったなとフィリシティは思い出した。
なんだろう?侯爵家ゆかりの花なのかな?
考えながら見ていたところへ、侍女がローマンの来訪を告げた。
急いで寄ったがあまり時間がないとのことなので、そのまま庭に通してもらう。
「何を見ておられる?」
ずかずかと庭に入り込んでくる。
もう何度も会っているとはいえ、レディに対して失礼な人だわ相変わらずと思いつつ、フィリシティはローマンの問いに答えた。