没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
父の国王陛下が自分の留守中に突然元気になっているのを見て、さすがの狸も驚きをかくせない表情をしていた。

コルタナの涙がもとの台座に戻ったと気づいたはずだ。

コルタナの涙がどういう経緯で王宮に設置されたのかを今血眼になって調査しているにちがいない。

だから絶対に、フィリシティのことがばれてはならない。

そんなこともあり、夜会でも泣く泣くローマンにエスコートを頼んだのだ。
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