没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
14.老侯爵の話
クランドンの後継者が現れたという情報はまたたくまに王都ミノスを駆け抜けた。
マリーナがかつてクランドン侯爵家と勘当して、格下の伯爵と結婚したという噂をミノスの人々は忘れかけていたが、そういえばと思い出したのだ。
マリーナに娘がいたらしいと。
その娘が養女となったのだと。
「これで侯爵家も安泰だわねぇ。それに後ろ盾にデニーズ公爵家が入られたのかしらね?あれはどういうことかしら?」
「国王陛下にもご挨拶されたっていうし。これはどうなるか見ものだわぁ…」
噂好きの貴族たちは眼の色をかえてクランドン侯爵家の出方を見守った。
おかげで、ミカリオン王家のもう23歳を超えたのに伴侶も決めようとしない王太子のことはしばらく貴族たちは忘れてくれたようだ。
それもレオンのひとつの思惑ではあったのだが…
マリーナがかつてクランドン侯爵家と勘当して、格下の伯爵と結婚したという噂をミノスの人々は忘れかけていたが、そういえばと思い出したのだ。
マリーナに娘がいたらしいと。
その娘が養女となったのだと。
「これで侯爵家も安泰だわねぇ。それに後ろ盾にデニーズ公爵家が入られたのかしらね?あれはどういうことかしら?」
「国王陛下にもご挨拶されたっていうし。これはどうなるか見ものだわぁ…」
噂好きの貴族たちは眼の色をかえてクランドン侯爵家の出方を見守った。
おかげで、ミカリオン王家のもう23歳を超えたのに伴侶も決めようとしない王太子のことはしばらく貴族たちは忘れてくれたようだ。
それもレオンのひとつの思惑ではあったのだが…