没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「ああ。しかしなぜ魔力を込めてこの木に花を咲かせ続ける必要がある?何か理由があるはずだ」

レオンが庭を見回す。
侯爵邸は広い。
そして庭も広い。

なぜだ?なぜこの場所にこの木が…。

「あの…レオン殿下。老侯爵の許可もいただきましたので、お話したいことがございます。どうかこちらに」

フィリシティが告げたのでレオンはとりあえず考えるのをやめてフィリシティの案内に従うことにした。

そして案内されたサロンには老侯爵が車椅子に座って待ち構えていた。
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