没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
フィリシティは言葉を紡ぎだせずにいた。
では、お母さまは、もしかして…。
「ロジャーズ夫人はもしやわが父、国王と結婚させられそうになったということなのか?」
「はい。そのとおりです。あの部屋の何かがそれを指し示していたのでしょう。ですが、そのころには、シンシア様が王妃になることに決まっていましたし、マリーナはお二人がとても愛し合っていることを知っていましたから、拒否したのだと思います」
「なぜなのかという理由がその部屋にあるということか」
「はい。おそらく。そして、先日フィリシティがその部屋から後継者として認められたというのを聞きました」
では、お母さまは、もしかして…。
「ロジャーズ夫人はもしやわが父、国王と結婚させられそうになったということなのか?」
「はい。そのとおりです。あの部屋の何かがそれを指し示していたのでしょう。ですが、そのころには、シンシア様が王妃になることに決まっていましたし、マリーナはお二人がとても愛し合っていることを知っていましたから、拒否したのだと思います」
「なぜなのかという理由がその部屋にあるということか」
「はい。おそらく。そして、先日フィリシティがその部屋から後継者として認められたというのを聞きました」